低音中毒が加速しすぎて洒落にならない
ひと通り書き終えてからタイトルを見返したらそこはかとなくラノベっぽい語呂になってるのが気に食わないんだけど、他に思いつかないのでそのまま通してしまいました
最後に"件"って付けかけたけどそこまでいくともう完全にオタクフレーズまっしぐらなのでさすがに自粛
自作ケーブルをアーカイブ化して後になって簡単に見返せるようにすることを目的に始めた本ブログですが、近頃は色々とオーディオ機器の購入が立て込んでいる上に今まで以上に執筆意欲が増しているため、なんだかブログっぽい感じを装えているのではないかと少し自慢気に思っております
そしてその溢れる意欲の延長として、なんてことはない雑談のような日記のようなものをというのが今回のお話の主旨になります
Twitterでは収めきれないようなことをこちらに書くのもいいかなぁと思い始めていますので今後ざつだんカテゴリがにぎわうことになるかもしれません
お暇な方はどうぞお付き合いくださいませ
はじめに
このブログを読んでくださる方の大半はご存知でしょうが、わたくしたろは無類の低音好きでして、低音ボワボワで長時間聴いていると頭がふらふらしてくるような騒音を常日頃から好んで聴いております
イヤホンやヘッドホンを買うかどうかの音質面での判断基準は全て低音、カスカスな上ずった音が大の苦手でキレや締まりの類は一切必要ないのです
これは決して「低音"も"好き」といったものやネタの類ではなく心の底から、本気で、こういう音を好んでいるので、納得や共感はできませんでしょうがご理解だけでも賜れればと思います
左から順に
— たろ (@Ultimaudio) October 28, 2017
クソみたいな低音
クソみたいな低音
クソみたいな低音
クソみたいな低音
以上だ pic.twitter.com/YjAqmvAYJw
個人的なスタンスとしては
低音を聴くためにイヤホンを買い
低音を増やすためにアンプを買う
を座右の銘(?)に掲げてポータブルオーディオの趣味を続けているわけなのですが、どうも最近になってその好みが良からぬ方向へ突き進んでいるような気がしてならないのです
オーディオを趣味にしているにもかかわらず低音の暴力性を最重要視しているという時点ですでに方向性がおかしいという指摘はまさにその通りなのですが、その点に関しては今後再度議論の場を設けるとしてひとまず置いておきましょう
その良からぬ方向といいますのも、自分の求める低音のレベルが日に日に高くなってきているのではないかと感じ始めたのです
レベルが高いといっても決して質のいい低音というわけではなく、単に量感の問題として、より低音が強調された音を求めるようになってきました
「もっと低音が欲しい、もっと頭を揺らすようなベースラインになったらいいのに」
なんて欲求がどんどんと加速しており、自分でも少し控えようかと思うくらいにまで症状が進行しているのは如何ともしがたいなと感じている今日この頃
自分の趣向がどんどんと迷走しているのをどうにかしなければと思いながらも好みなんてものはどうすることもできずに、流されるままにズブズブと沼に沈んでしまったオタクのお話です
全ての始まり
わたしがここまで極端に低音にばかりこだわるようになってしまった元凶というのが、何を隠そうVorzAMPduoです
それまでも一応低音に惹かれてはいたのですが、自分のポータブルオーディオ機器の方向性をしっかりと低音寄りに定めることになったのはduoのおかげに他ありません
eイヤホンの中古商品を聴いた時に衝撃を受けてその流れで新品購入してしまうほどの惚れ込みっぷりで、素の状態でもなかなかにブーミーな音になっているのにブースト機能までついていて低音増幅待ったなし
その後は追い立てられるようにSuperDartsを買い戻したり、今まで無視していたHeir 2.Aiの低音の良さに気づいて中古購入したりと、duoを買ってからズブズブと低音の魅力に引き込まれていきました
記念すべき初のカスタムに選ばれたのがRE1000もまた低音重視型
こちらも当然ながら低音の迫力を期待しての選択でした
もちろん実機の音は満足のいくもので、手元に届いてからはduoとの組み合わせで毎日のように使い込んできました
低音の良さに気づかされてからというもの、買うイヤホンはどんどんと低域重視タイプのものが増えていき、初めてのカスタムでさえ低音を鳴らすことを目的に選び始める始末
しかしそれらもduoの圧倒的な低音の量感があってこそのもので、そのまま聞いても結構低音の強い機種にも問答無用でブーストをかけ、それを毎日毎日欠かさず聴き続けてきたのでした
ちょっとした転機
まあここまでならなんとか低音が大好きなオーオタくらいで済んだ範囲なのでしょうが、たろの感覚がおかしくなり始めたのは今年の春
遂に念願のDACAMP L1を購入してしまったのです
DACとしての性能は非常に素晴らしく、優等生とでも呼ぶべき完成度になっているのですが、BASS/TREBLEをそれぞれ13段階で調整可能というどこを目指したのかよくわからない迷走しっぱななしのモンスターアンプ
こいつとduoを組み合わせたのがいけなかった
3段構成にする場合通常であればL1からライン出力でduoに繋げるのですが、それでは面白みに欠けるからやっぱりL1のアンプ部分を通してこそだろうと、フォンアウトから繋げてしまったが最後
聴いてびっくりめちゃ音良いんです!低音の圧が凄いんです!!!
L1の購入目的の一つがこのフォンアウト接続でブーストを全開にしてみたいという単純な興味からでした
当初はBASSブーストを盛りすぎるのもさすがに音が破たんして聴けたもんじゃないだろうからちょっと試してみようってくらいの軽いノリでいたんですが、それはそれはもうたろの予想をはるかに超えるすばらしい世界が広がっていて素直に感動してしまったのです
何回聴いても謎の笑いがこみあげてきて
「やべぇwめっちゃ音良いwwwデュフフwwwww」
って感じでした
この組み合わせで音が良いとか言ってる時点でもうアレなのは自分でも重々承知しているのですが、それまでのAK100II+duoの2段構成と比べるには畏れ多いほどの低音番長っぷりを発揮していてやはりどうにも好みドンピシャすぎてしょうがないんですおり、今思い返せばこの時点ですでに耳がおかしくなっていたんだろうなと
ただ、やはりこの最高の環境はたまに聴いてこそありがたみを感じられるだろうという考えから、普段はDAP+L1もしくはDAP+duoの2段構成でばかり視聴していました
まあ正直なところ、3段を毎日持ち歩くということに当時はまだ抵抗があってポータブル性の観点から2段にとどめていたという一面もあるのですが...
L1との組み合わせではイコライザは+6/+3くらいで聴いていることがほとんどで、これに低音オバケを繋いで聴いているという点さえ除けば常識の範囲内のイコライジングだったのではと今でも思っています
普段は低音控えめな2段(控えめとは言ってない)で、家でじっくり聴くときには3段で笑い転げるというスタイルが半年ほど続きました
とどめの一発
我ながら馬鹿だなとは思うがこれが良い
そしてこの流れに更なる拍車をかけたのがまたもやアンプの登場、お馴染みVORÜZGEからVorzAMPduo IIを購入してしまったんです
念願でもあったduoの後継機を発売から1年弱でようやくゲットすることが出来たのです
なんでまたアンプを買ったのかって、今までの3段にduo IIを追加する形でさらにブーストを増幅させようという考えが原因だったこと言うまでもないでしょう
実際のところこの4段がどの程度のものなのかと言いますと、
DACAMP L1 +9dB
VorzAMPduo +15dB
VorzAMPduo II +12dB
ーーーーーーーーーーー
合計 +36dB
という具合に、全部合わせて低音が+36dBにまでブーストされていると言えばこの爆弾のヤバさをわかっていただけるでしょう
もちろん数値上だけでも結構ぶっ飛んでいるわけですが体感的な音はそれ以上のものを感じさせます
低音が強い音色に対して暴力的などと表現することがありますが、これはもはや暴力を通り越して爆撃と言ってしまっていいほどの量感になっていて、言葉で言い表せる次元を超えています
L1を購入して3段を聴いた際はあくまでキモい一人笑いをしていたレベルにとどまっていたのですが、duo IIまで足してしまうとそんな程度じゃ収まらずに声をあげて笑ってしまったほどです
そしてduo IIを購入してこの爆撃を受けてから、自分の耳がより低音を求める方向へシフトしてしまいました
上にも書いたとおり、以前はDAP+L1で"少なくともこれくらいは"という感覚で+6/+3のブーストでもそれなりに楽しめていました
この状態で大満足とは言えなかったのですがここが最低ラインといった具合で、ながら聴きをするくらいなら気にはならない程度でした
しかし今となってはそんなものでは全くと言っていいほど低音の量感が足りず、最低ラインが+9/0というバランスにまでズレ込んでしまったのです
要するに満足できる低音の量がどんどんと増えているというわけです
- 低音が欲しい!
- ブーストで増やす
- 一時的な快楽
- 低音が足りない!
- ブーストで増やす
- 以下ループ
まさに麻薬そのもの
今では3段持ち歩きは当たり前、気力さえあれば4段で外出しているほど
前はあれほど3段以上は嵩張るとかなんとか言ってたというのに現金なものです
ただ、上位の低音に慣れてしまうと感覚がおかしくなるということは十分すぎるほどに経験しておりますので、4段にするにしてもL1からはラインアウトで繋げるように心がけています
L1のアンプ部は通っていないため実質的にはduoとduo IIの2つのブーストのみ使用しているわけですが、それでも+27dBと非常識なものであることに変わりありませんが...
最後に
オーディオ趣味の方で低音を重視する人って圧倒的に少ないですよね
まあどう考えても低音を増やすと高音質から遠ざかることは明らかなのでどうしてもマイナー趣向になってしまうのは理解できるのですが、それにしたって少なすぎる気がして少し寂しいです
さすがにブースト掛け合わせまくるようなどこぞの阿呆と同程度とは言わずとも、ボワボワのイヤホンが大好き!ってくらいの人はもうちょっといてくれてもいいと思うのです
どうにか布教したいわけなのですがやっぱり聴かせても苦笑されることが多く、本気で共感してくれる人には滅多に出会えません
みなさんもちょっと視点をずらして違った音を聴いてみるのもいいかもしれませんよ?(仲間を増やしたいだけ)
低音は、良い