final Adagio II レビュー
年が明けたことですし、なにかしらの雑談のような記事を書こうかという感じでぼんやりと思っていたのですが、これといって話すようなこともありません
じゃあもうこの際新年一発目の景気づけとしてイヤホンを購入してやろうと思ったわけです
昨年末から周りは福袋の話題で持ちきりで、昨日だってeイヤで福耳袋の販売が開始されて中身の当たりはずれでみんなしてあーだこーだ言ってますが、残念ながらその類ではありません
そもそもの音の嗜好が極端に偏っているため、いくら安いとはいっても好みの音じゃなかったら絶対に使わなくなってしまいます
開封してからのお楽しみというのが福袋のだいご味であるわけですから、基本的には一般受けするような音のイヤホンしか入っておらず、わたしの好きなブリブリ低音だけイヤホンなんてあるはずがないのです
万が一入っていたら梱包ミスを疑うくらいです
そういった理由から中身の見えないものは買おうにも買えないわけなのですが、何を隠そうそれ以上に金がない
せっかく買うのであれば何万もするものを買いたいのですが、そう、お金がないんです
こればっかりはどうしようもありません
まあ、あったところで買わないんですけど
そんなこんなで福袋系は諦めて、何か安めのイヤホンを買おうかと色々と考えていたところ、こいつに決まりました
final Adagio II
今の相場は大体4,000円前後という感じだったのですが、調べてみるとどうやらヨドバシで3,000円を切るとのことだったので即決
アキバのヨドバシには店頭在庫がないということで朝の6時からネットで店舗受け取りを指定して、午後の暖かい時間に秋葉原までお出かけしてまいりました
一応こいつは何年も前に使っていたのですが、親に踏まれて筐体がバリバリに割れてしまった悲しい過去がありまして...
その頃は今ほどポンポンと買えるようなお財布事情でもなかったためすぐに買い戻すなんてこともできず、それどころか存在すら忘れていた始末
今までに聴いていない低音イヤホンを開拓していこうという試みから、先月より少しづつ試聴を行ってきました
そうやっていろいろと聴いていく中で、そういえばこいつが凄かったなぁということを思い出し、ようやくお出迎えしてあげたという感じです
目次
外観
パッケージは薄手の紙製で簡易のものです
外箱を開けて中からトレーを引き出すとイヤホンとイヤピが放り込まれているだけ
ぐるぐる巻きにされたイヤホンが固定されることなく収納されているからなのでしょうか、左右の筐体が個別の袋で覆われています
中でカチカチなって傷がつかないようにする配慮でしょう
本体はこのようなデザイン
今回はBLACKにしましたが、この他にあとCREAMとINDIGOの2色があります
どちらも落ち着いた色合いでかわいいのですが、わたしは無難にBLACKです
筐体をぐるっと一周する形で白と赤の帯があるためLRの視認性が高くなっており、それでいてデザインは損ないません
これとは別に、L側のケーブル根元に突起があって手触りでも左右を判別できます
ここらへんは低価格イヤホンらしさが感じられてありがたいです
あとこれは前々からずっと思っていたのですが、形状が飛行機のジェットエンジンですよね
真偽はわかりませんが、finalのデザイン部門は絶対に狙ってこういう形にしたと今でも信じています
誰がどう見てもエンジンです
異論は認めません
ケーブルは工夫もクソもなく、通常のビニール被膜でプラグや分岐部も簡素な仕上げです
もともとが安いものなので不満は一切ありません
むしろ安っぽさが残っているぶん、寝ホン等として多少乱暴に扱っても罪悪感がないので助かります
万が一断線することがあれば修理・改造するまでです(新品を買いなおした方がよさそうですが)
付属品
- Aタイプイヤーピース×3サイズ(S/M/L)
- Eタイプイヤーピース×5サイズ(SS/S/M/L/LL)
価格なりにイヤピだけ付属って感じですね
ケースやポーチ、クリップのようなものも一切なく必要最低限です
ただその最低限のイヤピが2タイプ計8ペア付属してくるのは結構親切な気がします
なんかその、何年も前にIIを買った時にはAタイプ(か定かではないがEタイプよりは安っぽい)イヤピしか付属していなかったように記憶しているのですが、ここは内容が変更されているのでしょうかね
確かfinalのイヤホンは少し前にパッケージ変更があったので、その時にでも追加されたのでしょうねきっと
去年発売されたばかりのE2000,E3000にも付属していることですし、多方面から絶賛されまくっているEタイプが下位モデルにも付いてくるのはありがたい限りです
Aとか正直使いません
音質
聴いていて楽しい
これです
正直これだけでいいです
それくらいに楽しい音色になっています
バランスとしては低音ブリブリのピラミッド型で、一聴して低音の支配力を存分に味わえることでしょう
単に低域の押し出しが強いというだけでなく、鳴り方としても荒れ狂ったような印象が強いため、音量に関係なくうるさいと感じることもしばしば
逆に高域は残念な仕上がり
低域に押し負けているだけでなく、そもそもの質感があまりよろしくありません
ざらざらと粗さが目立ち、金属系の高音を聴くと特有の伸びや煌びやかさが感じられずいまひとつな響きです
そもそもの値段を考慮するとこの程度は普通にあり得るのでまあ許容範囲ではあるはず
ただこいつの良さは低音のパワーだけにはとどまらず、音場や空間的表現力に関しても秀でたものがあるといえばあるのですが、なんというか、細かいところはどうでもなってくるようなノリの良さが凄いです
発売されてから結構経ちますけどまだまだ試聴機も存在していることですし、とりあえず聴いてみしょう?
というかこれ読んでるような人なら3,000円くらい未試聴でも買えるやろ
総評
高域 ♫ ♫
中域 ♫ ♫ ♫
低域 ♫ ♫ ♫ ♫
装着感 ♫ ♫ ♫
デザイン ♫ ♫ ♫ ♪
総合 ♫ ♫ ♫ ♫
総合するとそこそこって感じです
低音の迫力を除けば価格なりの出来栄えかと思いますので、際立って綺麗なデザインというわけでもないですし
その迫力ある低音に関しても、客観的に考えると文句なしにブリブリという分類になるのでマイナスポイントたり得るのでしょうが、そこはまあ低音厨ですのでむしろご褒美
しかし個人的にはまあまあの低音という程度にとどまっています
ここはもう明らかに普段からブリブリを聴き続けていることによる慣れが原因かと思いますのであまり参考にはならないでしょう
十分にヤバい音です
今回は半分ノリ、半分買い戻し欲で購入したこともあってモチベーションが微妙だったのでサラっとレビューになりました
今年もあくまで趣味のブログとして好き放題していきたいと思います