あみあみ紀行

低音を増やすことしか考えていないポタオデ趣味のたろがケーブルを自作したりイヤホンを買ったりする旅のお話

ポタフェス聴いたものリスト【後篇】

ポタフェスレポート後半戦です

前篇を書き終えて執筆意欲が燃え尽きたような感じになってしまいました

若干やっつけ仕事をこなすような感じで書いていますが、書いてみればそこそこまともな量になってくれたので終わりよければなんとやらです

 

今になって気づいたのですが、事前にまとめた気になるものリストに挙げたものをあんまり聴けていませんでした

なんかもう並んで待ってまで聴かないでいいかなんて思ってしまって後回しにしていたら気付けばポタフェスも終了

オーディオへの興味が薄れてきたのでしょうか

それはそれで財布の中身がセーブできていいのですが、まだ当分の間はポタオデ趣味も続きそうなのが悲しい半分楽しい半分

 

前篇はこちらからどうぞ

Fender FXA11

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ヘッドホン祭で初めて試聴してから1ヶ月半、また聴いてしまいました

その時の試聴レビューを記事にしたのですがこれがまあなんかもう興奮しすぎて何を言ってるのかわからないほど

やっぱりいいものは何度聴いてもいいものです

ただやはり単なる低音バカと一蹴するのも惜しいほどに全体としてのクオリティが高いことには間違いありません

 

Aurisonics時代にはモニターといいつつもモニターじゃないだろうというツッコミが飛び交っていたわけですが、このレベルにまでくるとモニターと呼んで差し支えないのではないでしょうか

騒音下でイヤホンを鳴らすと低音が減衰すると言いますし、実際わたしもそう感じていますのでステージ上での使用を考えるとむしろこのくらい低音の主張が強い方がちょうどいいのではないかと思います

 

そもそものメーカーがFenderなわけですし、オーディオファイル向けに作っているものではないので、これに関してあーだこーだ言うのも筋違いな気がします

まあわたしはそれでも低音ブリブリホンを音楽鑑賞として使うんですけどね

 

ビルド的なクオリティに関しても、改めて見てみると格段に向上していて好印象です

FPのデザインといい、2pin採用した点といい、かなり良い感じになっていますね

個人的な推し色は黒赤一択なわけですが、この深い青色もまた渋くて格好いいなぁと浮気をしそうです

 

まあネックはやはり値段

17万は出せません

安くならないかとい願うばかりです

Flip Ears

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フィリピンのカスタムメーカーが日本上陸です

現時点では全ラインナップのうち上位2モデルとシングルBA機種を除いた5モデル展開となっており、またシェルカラーに関しても直販購入よりも選択肢が少ないとのこと

現在は様子見というような感じでもあるらしいのですが日本進出には大変意欲的で、今後のオーダー数によってはどんどんと追加していくつもりらしいです

そこらへんはどれほどの人気が出るかということがネックになってきそうですね

 

わたしが寄ったときには思った以上に盛況だったため席には座ったものの適当にちょろっと試聴しただけで終わりました

まあ今後はeイヤでの取り扱いになるわけですから、アキバに行きさえすればいつでも聴けるしなということで、あとはサンプルを見せてもらったり先ほどのモデル数とかカラバリとかのお話を聞いたくらい

最後に写真を撮って退散という感じでした

また日を改めてじっくり聴いてみたいと思います

LEAR BAMDAS 5

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今回の個人的大本命がこちらです

初日に会場入りして真っ先に聴きに行きました

なんとダイナミックドライバを5つも搭載してしまったという、まさにモンスター級イヤホン

ポタフェス開催の1週間ほど前にFacebookにて情報が開示されてからワクワクしていましたが、まさかこんなにも早く試聴ができるとは思いませんでした

 

LEARと言えば、数ヶ月ほど前に2DDのイヤホンをリリースしたのも記憶に新しいところ

もちろんゲットしたのですが届いて1ヶ月でぶっ壊れて現在は香港へ帰省中です

そいつがまあドライバ通りのとんでもない低音オバケだったということもあって、5DDともなればすんごいことになっているんだろうなと期待していたのですが...

 

なんともまあ普通にいい音なんですよねこれが

Dドラらしい音の濃さはもちろん感じられるのですが、5DDという構成から予想されるようなくどい音色ではありませんでした

音場や解像度もそこそこで特にこれといって問題もなく、強いて言えば曲によっては少しボーカルが遠いような印象を受ける程度でしょうか

全体的にはかなり高いレベルになっているように感じました

 

まあ普通に良すぎて個人的にはとんでもなく微妙だったんですけどね

一般的に考えれば喜ぶべきところなのでしょうが、アホみたいな音だとばかり思っていた身からすれば肩透かしを食らったような感じでした

むしろこの音をわざわざ5DDで作る必要があるのか?とすら思ってしまったくらいで、購入者が現れるのか少し怪しそう

 

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スペック的には感度98dBでインピーダンス62Ω、数値上だけでなく実際のところも鳴らしにくい印象でした

まあDドラをこれだけ積んでりゃ鳴らしづらくなるのも当然でしょう

普通のDAPに直挿しする程度じゃ駆動力が足りなさそうでした

 

またお値段ですが、こちらの表記はミスのようで15万円ほどでの販売を予定しているとのことでした

うーん...

普通に高いです

15万も出すほどの音かと言われると少し返事に困ります

5DD構成を組み上げるのに苦労したのもわかりますが、この価格設定は微妙すぎます

 

ブーススタッフ曰くLEARとしても若干ノリで作ったところがあるらしく

「5DD作ったったで!!!」

みたいな感じなのだとか

もちろん音質面も追求してはいるのですが、新しいことに挑戦しようという意味合いも強いためこういうことになっているのかもしれません

 

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また筐体設計に関してですが、かーなーり分厚いです

画像で言うところの黒と青緑の帯との境界から右側が普通のイヤホンのサイズ感で、そこからフェイスプレートまでがプラスされて厚みが増している感じ

筐体の大きさで名高いJHとも十分渡り合えるほどのサイズ感になっていました

いや、むしろこっちの方が大きいのではとすら思ったほどです

 

ただJHの場合はステムを長く設計して耳の奥まで挿し込めるように配慮していたため、筐体サイズが大きい割には装着感も高くなっていました

対してこちらは筐体は大きいわステムの長さは通常のイヤホンと同じだわで、筐体がデカい分だけ保持力が足りずにうまくフィットしてくれないような印象がありました

ここに関してはイヤーピースを色々と変えて試していくことになるのでしょうが、それにしたって大きすぎるのでイヤピの違いだけで補えるようなレベルでもなさそうな...

 

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画像はベント穴の位置を撮影したもので、イヤホン装着時に後方に位置する側面部分に施されていました

この角度から見ても筐体の厚みを感じていただけるかと思います

相当耳が深い人でない限りは間違いなく飛び出ます

イヤピを外した状態で遠くから見るとカスタムかと思ってしまいそうなほどの迫力です

 

ただ、イヤホンとして非常に大きい部類であることには変わりないのですが、D型を5つも積んでいると考えれば割と小さいのではとすら思ってしまったのもまた事実

シェルカラーの都合上内部を見ることはできなかったため、どのくらいの口径のドライバがどのように配置されているのかということは全く確認できなかったのですが、それにしたって5DDにしてはコンパクトに収まっている方です

 

現時点では先ほどのスペック表に書かれていたことしか公表されておらず、それ以外に関しては一切が不明なのだそう

個人的には5つのDDをどういった帯域に振り分けているのかが非常に気になるところです

またこの音が完全版というわけではなく、これからさらに突き詰めていくつもりだそうですので、スペック的な情報公開も含めて今後の動向を見守ることにしましょう

VSONIC

VSONICはブランド名です

機種名を訊くのを忘れていました

あと写真も撮ったことには撮ったのですが、見返してみるとブレッブレだったので不採用

見た目はご想像にお任せします

 

Cayinを取り扱っているコペックのブースに出展されていたイヤホンなのですが、実は一回試聴を断られているんですよね

初めに行ったときはN5iiの試聴を目的にしていてこいつの存在を知りませんでした

ブースに到着し席にはつけたのですがお目当てのN5iiは他の方が試聴している最中だったため、目の前にあったイヤホンをとりあえず聴いてみようかと思ったところ

「それはちょっと...」

とスタッフに取り上げられてしまいました

 

そのときは何か不調でもあるのかと特に気にかけていなかったのですが、その後Twitterにてフォロワーさんが低音が酷すぎるというようなコメントとともにそのイヤホンの画像をツイートしているのを発見し、

「これさっきのあれやん聴けたんかい」

と大急ぎでUターンすることになりました

そいつを聴きに来たと言って試聴をお願いしてもスタッフは気が進まないようで渋々といった感じだったのですが、どうしてもと試聴させてもらったのです

 

結論から言うと、案の定好みでした

前篇の方で紹介しましたT3 PRO、あいつはもはや別格なのでそれと並ぶとまではいえませんが、それでも普通に考えればかなり頭の悪い音でドツボ

高域のつぶれ具合が相当なもので、低音ブリブリでIQダダ下がりサウンド

こういうのが好きなのです

 

聴き終えて尋ねたところによると、どうやらスタッフの間でもこいつはナシだろうという意見に落ち着いていたらしく、試聴させることにもあまり乗り気ではなかったのだとか

「うちとしても、『これは日本では売れないと思う』とメーカーに対して言ってはいるのですが...」

とおっしゃっていましたが、うん、日本では売れへんやろというのが率直な感想です

 

ただ個人的には大大大好きな音だったので、好きであるということと、もし発売されるようなら購入はポジティブに検討するということだけは伝えておきました

まあでもあの感じだと発売はないでしょう

あっても売れません絶対

茶楽音人 Co-donguri 雫 Brass

こっちもお写真忘れました

SpinFit貰えるかなぁっていう不純な動機から試聴しに行った感じなので気が抜けていて写真を撮るということを失念していました

ちょっとアレですね申し訳ありません

こちらはCo-donguri 雫のハウジングを真鍮製のものに変更したというものです

 

Co-donguriと言えば、5,000円という価格帯の中では結構な実力があるとかで発売時にそこそこ話題になったのも記憶に新しいかと思います

かく言うわたしもその話題に乗っかって通常版×1、限定カラー×2を買ってしまうというなかなかにアホなことをしました

もちろん音はすべて同じです

 

しかも特にこれといって気に入った音というわけでもなく、むしろシャカシャカした感じが今一つというくらいだったのに3つも買ってしまいました

「1つ5,000円やしこれくらいなら」

とぽいぽい買っていったら知らぬ間に15,000円

さすがにアホすぎました

 

で、こいつは真鍮モデルなわけですが、色違いや素材違いを複数展開していく流れがSATOLEXのTubomiと同じだなぁと内心思っていたのは秘密

手に持った感じはやはり少々重くなっており、ここは真鍮ならでは高級感のようなものを感じさせてくれます

まあ通常版が相当軽かったというだけで、真鍮に変わって重くはなったもののイヤホン全般で考えれば十分許容範囲内だと思います

 

音に関しては通常版で気になった高域の刺さりが軽減されて柔らかい音色になっていたように思いました

上ずって地に足が付いていないような印象すら受けていた音がいい感じに落ち着いて、重心が少し低くなっていました

とは言ってもあくまでCo-donguriであることには変わりありませんのでキャラクターを大きく損なうというほどではありませんでした

音の厚みが感じられるだけこっちの方がまだ好きな部類に入りますね(好みとは言ってない)

 

ただこれのすごい(?)ところは音だけじゃなくて、ハウジングが真鍮に変わったというのにお値段据え置きなんだとか

通常版が何でできているのか知りませんが、少なくとも真鍮の方がコストかかってそうなのですが、それでも高くならないのはどういうカラクリなんでしょうか

色が違うだけでいくつも買い揃えるのはさすがに頭が悪すぎますが、こいつはちゃんと音の差別化も図られていますので既存のユーザーでも是非とも試聴してみたら良いのではないかと思います

後篇終了

という感じでした

結局聴いたのは10ブランドやそこらだったのですが長々と書いてしまいました

まあ既に発売されたものもありますし、詳細なレビューに関しては購入者の方の感想を参考にしていただければと思います

 

finalのMakeとかMix Wave取り扱いの新製品とかも聴きに行こうかと思ってはいたのですが、終始人だかりができていたのであきらめてしまいました

基本的には店頭で聴けるようになるでしょうし、十中八九自分の好みではないであろうということで見送ることにしました

他の人の評価なんかも見てから試聴してみるのもいいかもしれません

 

次のイベントはポタ研でしょうか

あれはポタフェスほど新製品目白押しということにもならないでしょうから、適当にこんな感じだったよというような報告程度の記事になりそうです

まあ参加できるかもまだわかりませんし、行ったとしてもちゃんとブログを更新するかどうかは不明ですが

おまけ

2日目のポタフェスが終わってからフォロワーさん主催のオフ会にお邪魔しました

個人的に仲良くなった方とオフしたり、イベントで偶然お会いした方とそのままってことは過去に何度もあったのですが、「開催するから誰でも来てね」って感じのオフ会に参加したのは初めてでした

案の定知らない方がほとんどだったのですが結構楽しめたので良かったです

 

といいますか、わたし自慢(?)の低音ブリブリ4段が思いのほか楽しめてもらえたようで、なんだかうれしい限りでした

いろんなイヤホンを繋げては

「あれこれ意外と良くね?w」

みたいなことをあーだこーだ言ってみんなで聴いてみたりなんてして

 

それでびっくりしたんですけど、イントラコンカ型イヤホンでこの低音バカを聴くとなんともまあ完璧な箱鳴りを再現してくれるんですよね

謎にいい音になって意味が分かりませんでした

低音を増やしまくってもちょうどいい感じに抜けてくれるおかげでスピーカーのような響きをしてくれて、クラブで聴いているような感覚になりました

新しい発見です

 

個人的にインナーイヤー型は耳との相性が悪すぎて装着感が地獄だったため敬遠していたのですが、これはちょっと買わなければいけないのではと思わされました

基本的には数千円程度で買えるものばかりなのでいくつも買えるじゃないですか

沼ってみるかぁ

 

あとわたしが低音厨と知っていた参加者の方に是非と聴かせていただいたのがこちら

 

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めっちゃいい

 

M-Audio IE20XB、UE 5EBのOEMイヤホンですね

低音と言えばこれといわれるほどの名機なんですが、やっぱりいいです

まだ普通に販売されていた頃に聴いたことがあったのですが、その当時は今ほどの低音スキーではなかったのでそこまで魅力的には感じていませんでした

 

その後生産終了してしまい、今では中古品を買うしか手段がないのですが、たまに中古入荷しても速攻で売り切れてしまうほどの人気っぷりを維持しています

とんでもなく欲しくて是非とも4段に繋げてみたいと思ってはいるのですが、毎回タイミングが悪くてゲットどころか試聴すらできていない状況だったところでこうして聴かせていただけて大興奮でした

 

本当に凄い

当時のUEは何を考えてこれを発売しようと思ったのかということが謎でしかありません

曲を選ぶイヤホンってのは色々ありますけど、ここまで使い道が限定されているイヤホンもそうたくさんはないでしょう

なにはともあれ低音

とにかく低音

低音以外にコメントするべき点はないでしょう

ブリンブリンで圧がとんでもないです

 

あー欲しい

5EBのための資金を確保しておこうか

次見かけたときに迷わずポチれるようにしようかと思います

絶対に絶対に欲しい