MMCX化E3000を掘り当てた
ひと月ほど前にE3000をMMCX化したんですけど、そのままどっかにやってしまってずっと行方不明だったため今回発掘してあげました
といってもこいつを捜すのも今日が初めてというわけではなくてですね
実はこれまでに何回も思い出しては捜索を行ってそのたびに成果が得られずということが続き、わたしの中ではもう神隠しに遭ったのだということで決着しようとしていたのでした
ただ、やっぱりどうしても見つけ出したいという強い思いから、今回は今までにない大捜索を行うことになりました
これまでは自作に関連するパーツ入れや端材ケースなどをメインにしていたのですが、初心に返って部屋全体をひっくり返すことにしたのです
なんせ元の筐体が非常に小さい訳ですから、どこかの隙間に紛れ込んでいてもおかしくはありません
本を全て取り出して棚の中を見たり、机と壁との間に手を突っ込んだり、服のポケットに手を突っ込んでみたり、まさかこんなところにはないだろうと机の引き出しを...
あった!!!
なんでこんなところに???
まさかもまさか、こんなところにいらっしゃったとは...
まさかといいますのも、実はこの引き出し、今まで一回も使ったことがないのです
物を入れたこともなければもちろん出したこともありません
こちらに引っ越してきてすぐ、どこに何を入れようかと考えていた時くらいでしょうか
かれこれ半年以上もの間、触ったことすらなかったのです
そんな触れられざる禁忌の領域にこの方は堂々と鎮座していらっしゃったのです
これは完全に盲点でした
そりゃあ見つからないわけです
よくよく考えてみるとこいつを作ったのが夜中の2時や3時頃というとてつもなくねっむい時間帯でして、しかもお酒まで飲みながら作業をしていたものですから、そりゃあ意味不明なことをしでかしてもおかしくありません
何はともあれ、見つかって良かったです
年も暮れに今年最多ふぁぼをもらえるに違いない案件の登場です
ということで改めまして
ちゃんと撮ったお写真をどうぞ
どうです、なかなか良さげでしょう?
コネクタを出っ張らせたくなかったので、できる限りコネクタをねじ込んでやりました
そして、筐体からほんのわずかにだけ露出するところで固定
奥まで入り込んでしまうとオス側が届かなくなってしまいますからね
繋げるとこんな感じ
こうして見てみるとコネクタと筐体がほぼ同じサイズに見えてきて、改めてコンパクトなイヤホンだなぁと思わされます
あいにくMMCXケーブルは手持ちがなかったため自作用のコネクタをくっつけてます
大体のイメージだけでもつかんでいただければと
抜き差ししてもメス側が動く気配はありませんし、見た目も抜群
割といい出来だと思います
ただ、ここで一つだけとてつもなく重大な問題が
片方鳴らない...
そういや完成したらそれだけで満足してしまって、そのまま導通確認もせずに寝落ちしてしまったような記憶もあります
ただ、これが断線によるものなのか、根本的にドライバーが死んでしまっているのかという原因がわからないという状況
なんせ最初はどうやってコネクタを埋め込もうかと試行錯誤が繰り返され、かなりひどい仕打ちをしていたのです
写真をよく見るとあちこち傷だらけなのもそういった理由からです
ステムを無理やり引っこ抜いてみたり、ハウジングのカバーをどうにか外せないかとメッシュの穴にピンセットを挿し込んでグネグネしてみたり、はたまた筐体をライターで炙って何かしらの変化が起こらないか探ってみたり...
まあ拷問した方だけが死んでるんで、十中八九火炙りが原因でドライバがぶっ飛んでいるのでしょう
てな感じでいろいろと試した挙句、
「やっぱケーブル側からいくしかねぇわな」
と、当たりまえ過ぎる結論に至りました
このときはさすがのE3000も、さっきのはどないしてくれるんや、全く意味なかったんかいと思っていたはずです
でもまあそれにしたってライターはさすがにないわ
恐るべし、深夜テンションと酔っ払いの融合
やることのスケールが違います
それと、間違いなく通常版と比べて音が変わってます
ぶっちゃけた話、このE3000を普段から聴き続けてきたというわけではないので今聴いてもどう違うのかってのは言えないのです
でも変わってるはずです
というのも、いまコネクタが埋め込まれている空間には本来ゴムの塊が入っていたのです
こいつをほじくり出すのがこれまた大変なのですが、まあその話は良いとして
ドライバとハウジングの間のスペースがゴムから金属のコネクタへと変わっているということから、音も相応に変化してしまっているだろうということです
まあ厳密な話をすると、余計なコネクタを間に挟んだり適当なはんだを使ったりってだけでも十分音は変わってしまうので、今更って感じはしますが...
でも筐体設計そのものを大きく変えてしまうわけですから、信号伝達という面だけでなくドライバから発せられた音がどのようにして耳まで届くかという音波伝達にまで干渉してしまっているわけなので影響はかなり大きいかと思います
とはいっても、自分としては自作をしてみたかったってだけのことなのでちょっとやそっと音が変わろうが、左右差さえなけりゃオールオッケー(今回は左右差どころか導通にすら失敗してますが)
というかちゃんとした改造ができたとしても使うことはあまりなさそうなので、音が多少変わろうが問題ないのです
近いうちにまた新しく中古でも買ってリベンジしてみたいと思います
今度こそはちゃんと音の鳴るものに仕上げましょう
気が向いたらですけどね