あみあみ紀行

低音を増やすことしか考えていないポタオデ趣味のたろがケーブルを自作したりイヤホンを買ったりする旅のお話

多段オーディオは恥じらいとともに

みなさんのポータブルオーディオ環境はどのようなものでしょうか

DAPを使っている人もいれば、そこにアンプを重ねていたり、はたまた上流にはこだわらないとスマホ直挿しの方もいらっしゃることでしょう

かくいうわたしはDAC×1、AMP×2を含む4段構成がメインとなっているのですが、これがもう恥ずかしいったらありゃしないのです

 

1ヶ月ほど前に某掲示板にてスマホ直挿しで高級イヤホンを試聴することの是非に関して騒がれており、ちょっとした話題になりました

実際イヤホンを試聴している人の中でもスマホを使っている人は非常に多いですし、それはヨドバシやビックカメラなどの家電量販店に限らず、e☆イヤホンのようなイヤホン専門店も例外ではありません

 

そういう現状に対して、スマホじゃ鳴らしきれない、良さを十分に引き出せないといった根拠を挙げてオタクがスマホユーザーをこき下ろしているというような内容でした

しかしながら4段構成のわたしに言わせれば、ドヤ顔でオーディオ環境を見せびらかしつつ試聴だなんて死んでもできないのです

「そんなに積んで音質面で意味があるのか?」

というようなオタクからのツッコミが怖いというのももちろんあるのですが、それ以上に怖いのはむしろスマホユーザーの目です

 

先ほども書きましたとおり、日本一と言われるイヤホン専門店であるe☆イヤホンですら、来店客のスマホでの試聴率は非常に高いのです

そりゃ、普段はDAPを使っているけど試聴程度ならスマホでいいからっていうようなオタクも少なからずいることでしょう

それにしたってスマホの多いこと多いこと

しかもそのスマホで試聴してる人の大半が、真の一般人なわけです

 

そんな人の横で弁当箱のような4段を取り出して試聴するところを想像してみてください

十中八九見られます

しかも大抵は2度見です

酷いときには

「なんだこいつ...」

みたいな感じで心無い視線を浴びせてくるのです

 

AKを使っているような人にすら見られるのです

この場合は単なる機材への興味の可能性もありますが、それですら恥ずかしさを感じずにはいられません

それが一般人だったときにゃ、もれなく"謎の機械を持っている輩"として変な目で見られてしまうわけです

文字通り顔から火が出る勢いでテンパります

なんで日本一の専門店やのに同類がおらへんねん、オタクが集まる店のはずやのになんでこんなに非オタばっかなんやと、恥ずかしさに耐えながら試聴をしなければならないわけです

 

先ほどのスレでスマホをバカにしているような人ならこんな状況でも

「まあ俺はお前とは違って音の違いがわかるからな(ドヤァ)」

などと内心思っているのか知りませんが、オタクの図太さというか謎の自信というか...

見習うべきところがあるように思います

 

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ということで、今回はそういう辛い経験を避ける対策としての自作でございます

一見すると何作ってんだこいつみたいな感じになることでしょうが、一応意味はあるのです

見たまんま、ただの延長ケーブルです

大した線材ではありませんし、プラグ類だってあり合わせで組んだだけです

必要最低限の3芯構造でプラグやジャックも普通のもの、何か細工が施されているというようなことも一切なく、純粋な延長ケーブルです

導通さえしていればいいやという半分やっつけ的な作業であったことは否定しませんが、これさえあればもう恥を忍んで試聴するようなこともなくなるのです

 

使い方は簡単、DAP類のフォンアウトにこいつを繋げるだけ

あとはジャック側に試聴機のプラグを挿せばいいのです

これで弁当箱をわざわざ取り出して聴く必要もなくなり、腰に提げたポーチに収納したまま心ゆくまで試聴を堪能できるというわけです

もちろん上段に設置された試聴機にもつなげられるような長さにしておりますので今後はもう使い倒すことになるでしょう

 

そう、話は少し逸れますがこの上段の試聴機というのがこれまた厄介だったのです

上の方に設置されているにもかかわらずケーブルのプラグ側がちょろっとしか出されていないため、必然的にDAP類を上に掲げて持ったまま試聴する必要があったのです

これがもう羞恥プレイに他なりません

せいぜい胸の前あたりまでなら両手で包めばなんとか隠せようものですが、目線くらいの高さになってしまうと両手で抱えてたらそれはそれで不自然すぎて逆に注目を浴びてしまうわけです

 

そんな地獄すらも回避できる便利アイテムがちょちょいのちょいで出来上がったわけですからどう考えてもコスパ最強です

厳密な話をすると、このケーブルを介することによる音質変化(劣化?)はどう説明するんだってことになりましょうが、所詮は試聴なので構わないのです

といいますか、そもそも試聴時にめっちゃいいと思ってそのまま買って帰り、いざ自宅で聴いてみるとそこまでじゃなかったりなんて話も聞くくらいですから、これくらい誤差の範囲内です

 

むしろ若干音が落ちている分無駄な買い物をせずに済むというもんです

一石二鳥、まさにコスパケーブル

これからは店頭での試聴がはかどりそうです