ポタフェス聴いたものリスト【前篇】
冬のポタフェスに参加してまいりました
なんだかんだでフォロワーさんとお会いしていろいろ喋ったりオフ会にお邪魔したりで、会場にいた時間の方が圧倒的に短かった気がします
とりあえず前情報として気になっていたものに加えて、開催中にTwitterでの情報をもとに聴いたものが少しという程度でした
その割には結構濃い内容だったので、いざこうやって記事に起こしてみると思った以上に書く量が多くなってしまい...
10個ほどしか項目はないのですが結構な分量なので2回に分けまして、今回は前篇です
Ar:tio CU1/RK01
ブースの独特の雰囲気に惹かれて寄ってみた謎の新興ブランドAr:tioです
後から調べて分かったのですがどうやら茶楽音人と同じ母体の会社が立ち上げたブランドだそうですので、茶楽音人と並ぶ形でブースを出していたのも、試聴機にSpinFitが装着されていたのも納得です
出展されていたのは2機種で、上位モデルのRK01が50,000円、下位のCU1が12,000円ほどでの販売を予定しているとのこと
発売時期は来年に入ってからだそうですので、店頭で試聴できるのはもう少し先になるかと思われます
それぞれの写真を撮り損ねました...
画像はおしゃれな展示ボックスに収められていたCU1です
結構面白いデザインなので詳細が気になる方はググってください
いずれもダイナミックドライバを1基搭載したイヤホンで、リケーブルやバランス接続にも対応しています
ただリケーブルと言うのも、RK01の方はMMCXによる一般的なタイプなのですが、CU1は分岐部に2.5mm4極のプラグ-ジャックが設けられており、分岐~プラグ部分を付け替えるという方式でした(SENNHEISER IE800Sと全く同じ仕組みと言えばわかっていただけるでしょうか)
またRK01には付属品として3.5mm3極/2.5mm4極/4.4mm5極の計3本のMMCXケーブルが同梱されているのに対し、CU1は3.5mm3極の一般的なケーブルが1本のみということです
RK01の方がお値段が高くなっているのはこのリケーブルが標準で付属しているというところも大きいようです
CU1でバランス接続を楽しみたい場合は別途発売されるケーブルを購入する必要があります
そして肝心の音の方なのですが、これが本当に凄かったんですよ
大手メディアの紹介記事によるとヘッドホンを意識して作られたということらしいのですが、それ以上にスピーカーかと思ってしまうほどのクオリティでした
冗談抜きでレベルが高すぎてヤバかったんです
特に気に入ったのが下位モデルであるCU1の方で、12,000円は安くないかと思ってしまうほどでした
基本的にボワボワした音しか好まない低音厨なのですが、中高域重視のすっきりとした音色にもかかわらず本気で欲しいと思ってしまいました
とんでもなく欲しいです
筐体の構造がよくわからないことになっていたためブーススタッフに色々聞いたのですが、説明によるとどうやらスピーカーと同様のメカニズムを採用しているらしいのです
ホームオーディオには詳しくないため3割くらいは理解できませんでしたがとりあえずすごーいって感じです
正直音さえよけりゃどんな構造でも構わないんですけどね
コスパコスパってうるさいのもいかがなものかとは思いますが、価格相応の仕上がりかどうかという点が最終的に買うか否かという決定打となるのもまた事実
そういう意味ではこいつの12kという価格設定は明らかに安いと思ってしまうほどのものでした
またこちらは革の専用ケースが付属するのですが、これがまた格好いいんです
蓋にケーブルを巻き付けて筐体を中に収納するタイプで、正三角形状に仕上がっていてなかなかにスタイリッシュでした
しかもなんとこのケースが4,000~5,000円ほどするであろう代物なのだそうで(フォロワー情報)
そう考えるとなおさら安いように感じてしまうんですがわたしがおかしいんでしょうか
絶対に安いと思ってもらえるはずなんですが...
珍しく気に入ったさっぱりイヤホンとして来年絶対買います
わたしはもちろん買うのですが、個人的に周りにもどんどん推していきたいとも思っています
発売が楽しみです
audio-opus OPUS#1S
色が気になりすぎてってだけの理由で見に行ったOPUS#1S
ラピスブルーとミッドナイトパープルというクソ格好いいネーミングに負けない渋くて深みのある色合いでした(写真はミッドナイトパープル)
ただ画像を見たらわかるように、写真写りが非常に悪いです
ブルーの方はまだマシって感じなのですが、わたしの好きなパープルの方はよくわからない濁った色に写ってしまいます...
ちゃんとしたカメラで撮ったらうまく映えるのかもしれませんが、スマホのカメラ程度じゃあの綺麗な色を再現できそうにないのが残念
店頭試聴機でご確認ください
音の方はもちろん改善されており、結構違いがわかるそうです(OPUS#1持ってるフォロワー談)
お持ちの方は聴き比べをしてみるのも良いかもしれません
他に変更されているところ言えば、電池持ちがちょっとだけ伸びたというくらいのようです
ひとつあとに紹介するN5iiと同様の価格帯でありながらも音の傾向がまるっきり異なっていますので、このウィンターシーズンのDAP戦争は両者の一騎打ちという形になりそうな予感がします
あとこちらは本体と同じ色のレザーケースが付属してくるのですが、本体形状はOPUS#1と全く一緒ですのでケースの方も互換性があるとか
なかなかにいい色合いをしていたので、OPUS#1ユーザーはケースだけ買っておしゃれしてみるのもいいかも...?
Cayin N5ii
eイヤの簡易レビュー記事にてモニターライクなんていうことを言われていたので
「あのCayinが?!」
とびっくり半分、心配半分だったのですが杞憂でした
全DAP中でも結構濃い音に分類されるであろうN5とi5の両方の良さを受け継ぐ形で誕生したわけですが、あのしっとり感は健在でした
やっぱりCayinやもんなと、試聴して安心してしまったほどです
操作性は中の上くらいで、感動するほどにサクサクというわけではないけど、全く不便はないって感じでした
まあ、PCに繋いで曲を入れ終わるたびに読み込み時間に10分やら20分やら待たされたり、音飛びが激しくて曲の頭数秒が聴こえなかったりなんてことが起こる某中華トラポを使っている身からすればなんてことはありません
タッチパネル式のDAPとしては十分だと思います
また外観のデザインに関してはずいぶん前から公開されていて、それを初めに見たときにはAK120IIやんと思っていたのですが、実際手に持って見てみてもやっぱりAK120IIでした
ヘアライン加工が施された若干濃いグレーのような筐体で、上部に余白部分があってその右にはボリウムダイアル、背面はガラス張りでパターンが入っていて...
120IIやん
いやまあ個々の要素が似ているってだけで全体としては全然違うので一向に構わないのですが(というかこちらの方が好み)
やっぱり120IIやんけってのを言いたかっただけで、別に悪く言うつもりはないです
あと背面のパターンなんですが、Wi-Fiもとい青海波にしか見えず、めっちゃ和風やんとツッコミを入れそうになりました
ちなみにこちらが和柄の一つ、青海波です
もし実機を見る機会があればご確認ください
本当に青海波なんで
まあ使うとしてもケースを付ける人がほとんどでしょうから、ぶっちゃけた話背面にどんな模様が入っていようと普段は見えないんですけどね
DUALS T3 PRO
まさかのダークホース
見たことも聞いたことも、もちろん聴いたことすらないイヤホンだったのですが完全にドツボでした
2日目に会場へ向かっている最中に、同好の士である某低音好きのフォロワーに
「めっちゃすごいの見つけたから聴いて!」
と言われたので、到着して真っ先に聴きに行きました
結論から言うと、マジヤバい
何が凄いかって、普通の低音イヤホンって中高域に対して低域が強いじゃないですか
いや何言ってんだこいつ当たり前やろって思われるかもしれないですけど、こいつは違うんですよ
他に比べて低域が強いとかいう次元じゃなく、低音しかない
中高域がごっそり抜け落ちてるってレベルです
いやもう開発陣どうしたってくらい本当に本当に低音しか聴こえないんです
これにはもう感動してしまいました
他にもハイブリッド型のイヤホンも出展されていたようなのですがそんなのそっちのけでこいつが気に入りまして、ブースのスタッフさんには珍しい客もいたもんだと驚かれてしまったくらいでした
それまでに聴いた人は何人かいたらしいが、苦笑いされることばかりだったそう(そりゃそうだ)
しかも後から知ったことなのですが、どうやらこれには骨伝導系の何かが搭載されているらしく、低音の強い楽曲を聴くとブルブルと震えだします
わたしなんかはブースト盛りまくって聴いたわけなのですが、スマホのバイブに匹敵するくらいの振動を感じられました
これが低音の迫力に拍車をかけているのでしょう
頭悪すぎ
ただ本体そのものが難儀なものでして
音はもう抜群にアホ路線を極めており今すぐにでもお持ち帰りしたいと思ったほどなのですが、なんせ安っぽすぎる
販売価格が12,000円と聞いた時は想像以上に高すぎてびっくりしてしまいました
ケーブルにはケブラー繊維を採用しており、メッシュ状の模様はIE800を彷彿させるものなのですが、このケーブル自体もなんだか激安中華っぽさがにじみ出ていますし、筐体はさらに酷い
一応金属パーツを使用しているようなのですが非常に軽く、高級感の演出は完全に失敗しています
全体の見た目といい手に取ったときの感じといい、どう考えても激安中華そのもの
またこいつはステム周辺に複数の穴が設けられており、そのうちいくつを塞ぐかによって低音量を調整できるらしいです
ただその調整方法というのが、付属のシール(?)を貼り付けるだけとかいうものでここに関しても本体デザインと並んでなんだか安っぽさが隠し切れないなぁという感じでした
聴いている最中には
「3,000円、高くてもせいぜい5,000円くらい」
って見当をつけていたのですがまさかの倍どころじゃないお値段でした
12,000円というと今でも定番と言われ続けているSE215が存在している価格帯ですし、何よりここまでの値段を出せるほどイヤホンに熱狂的なユーザーが買うようなものとも思えません...
どういう客層を狙ったのか心底謎でしかありません
そして安っぽさ云々とは別にこいつにはちょっとした裏話がありまして
どうやらeイヤでの取り扱いが決まっており、発売はまだもう少し先ながらもWEB本店にはすでに製品ページが存在しているんです
ただ、こいつの試聴機を店頭に置くかどうかという話になったときに
「いやさすがにこれは...」
と丁重に断られてしまったのだとか
さすがに笑います
まあこんなの置いても買う人いないだろうなぁというのはわからなくもないんですけど、試聴できないとなるとなおさら買い手が遠のく気がしますよねぇ
今後どの程度売れるのか個人的には気になっているところです
半額くらいに落ちたら考えます
前篇終了
ということでとりあえずはここまでです
また後篇も書き終えたら同じように投稿します