あみあみ紀行

低音を増やすことしか考えていないポタオデ趣味のたろがケーブルを自作したりイヤホンを買ったりする旅のお話

final組立講座復活

なんと、あの組立講座が再び開催されます!

2年前の大阪ポタフェス限定で実施され、あまりの反響からその後各所で追加開催されたほどの人気を博したモデルが復活です

かくいうたろも大阪での講座に参加しており、わたしが自作にハマるきっかけにもなった大事なイヤホンちゃんなのです(最近はあまり聴いていなかったのですが...)

 

しかも今回はリニューアルモデルとしてオリジナルの銀筐体からマットブラック仕上げへと変更が成されているのですから見逃せません

個人的には今回のモデルの方が見た目的に落ち着いた印象が感じられて好みなくらいです

今回はわたしが作った時より5,000円ほど高い24,900円となっているようですが、それでも十分に安く感じてしまうモデルであることは確かです

 

過去の組立講座に参加

これまでfinalが様々な自作イヤホンを世に送り出してきたことはみなさんもご存知のことでしょう

final DIRECT SHOPにて販売されていた組立キットをはじめ、finalスタッフによる解説とともに進められる組立講座でのみ販売されたモデルも多数存在します

しかしそれらのほとんどが、すでに本体は完成間近という状態で軽い接着等をすれば済む程度のものでした

自作することそのもの以上に、フィルターの調整によってチューニングを施すという点に主眼が置かれたモデルばかりだったのです

個人的にはイヤホンを一から組み立てるということをやってみたかったため、それまでのモデルはすべてパスという感じでした

 

f:id:ultimaudio:20171209105840j:plain

そんななか大阪でのポタフェスの際に会場で開催された新たな組立講座では、ドライバへのはんだ付けから始めるという、たろが待ち望んだ真の自作イヤホン(?)が登場したのでした

お値段は20,000円とそれまでのfinalの組立講座としては高価なモデルだったのですが、finalスタッフに

「商品化するとこれ以上の値段になるんだけどねぇ(苦笑)」

と言わしめるほどのレベルであるとのことから迷うことなく予約を済ませ、当日しっかりと完成させてきたわけです

もちろんチューニング作業も可能となっているため、ユーザーの好みに合わせて音を調整していくこともできましたし、なによりパーツどうしのはんだ付けから組み立てまでを行えたということから満足感は十分でした

 

しかも本モデルはMMCXコネクタを搭載しているためリケーブルが可能なのです(ケーブルは別売り)

final製品としては自作如何に関わらずリケーブルに対応したものはこれが最初だったのではないでしょうか

そういう意味でも個人的に興味を惹かれたわけで、周りからの評価もまた同様にとても高かったのだと思います

そんなイヤホンが帰ってきたわけですから、気にならないわけはないのです

final自作イヤホンを使ってみて

f:id:ultimaudio:20171209110621j:plain

既存のモデルにも匹敵する本体クオリティと並んで音の完成度もまた非常に高く、スタッフさんのコメントにも頷けるものに仕上がっていました

ただ唯一残念だったのが、ホワイトノイズが乗りやすいという点でしょうか

DAP直挿しなら問題ないものの、ポタアンと繋げると明らかにサーーーというノイズが鳴ってしまいます

外で使っているぶんにはその程度は全く聴こえないのでいいのですが、気になる人にとっては結構大きな問題かなと思います

今回のモデルは外側のカラーリングのみが変更されたもののようですので、ここの問題については改善されていない可能性も考えられますね

 

全体としてはドンシャリに近いイメージで、特に高域の伸びが特徴的です

煌びやか、華やかという表現がマッチする響きは楽曲によっては刺さる印象すら受けるほどに主張が強くなっています

籠ったり霞んだりということとは無縁の見通しの良いバランスになっていて音場は比較的広いのですが、逆に音像の立体感や厚みといった点では今一つといった感じで空間表現は苦手かなと思います

 

解像度が高くカリカリというような印象が強い音作りではあるものの、ここに関しては付属のチューニングフィルター(スポンジ)によって微調整が可能な範囲内です

またリケーブルにも対応しているためそこで音を調整できるという点も魅力の一つと言えそうです

先に書いた通り高域の主張が強いため純銀線を繋げてしまうと耳障りと感じてしまうほどになることが予想されます

OFCやOCC等の純銅線と組み合わせることで音の滑らかさや中域の不足感を補えるかと思います

みんなも自作してこよう

といいたいところなのですが、このモデルの予約ページが公開されてから即刻上限に達してしてしまい、執筆時点ですでに完売状態なのです

そりゃそうですよね...

あれだけ人気で話題になったイヤホンが再登場ってんですから即完売もしかたないです

しかし、希望を捨ててはいけません

2年前だって会場限定だったものが秋葉原の店頭で開催された訳ですから、もしかしたら今後またということが考えられないわけではありません

 

今回見事に予約を勝ち取れたみなさんがうらやましい限りです

わたしだってお金さえあれば間違いなく予約していました

全てはカスタムをオーダーしてしまったせいなのです

まあこの自作イヤホンかカスタムどちらかを選べと言われたらカスタム一択なのでいいっちゃいいのですが、やっぱりうらやましいものはうらやましいです

次回に期待ということにしておきましょう